東京都では大体の市区町村で10月の上旬から
来年度の認可保育園の申し込みが開始されますね。
日本では保育園希望者の待機児童は近年、問題視されています。
東京都が発表している保育サービスの状況では
令和2年4月1日時点の待機児童は2,343人と、改善されたとは言えません。
そして待機児童になって恐ろしいのは
育休いっぱいまで待ったとしても預け先が見つからないと
職場復帰できずに離職するしかないことです。
保育園を必要とされる方は認可保育園に申し込みを行うと思います。
しかし、本当に認可保育園があなたに合う保育所と言えるのでしょうか。
私はこれまで娘を
認可保育園・認証保育所・認可外保育園・保育ママの4か所に預けました。
その経験から各々の施設のメリットデメリットをお伝えしたいと思います。
あやぽりん
あなたの生活スタイルに合わせてあなたやお子さんに合った
保育園を見付けるポイントになります。
どうぞ最後までお付き合いください。
・認可保育園じゃなくても良い保育所はある
・自分の生活に合った保育園に出会うきっかけになります
・利用者の声が聞けます
それぞれの施設の違い
そもそも東京都にある保育施設についてよくわからないという方向けに
以下4つの保育施設の違いについて説明します。
- 認可保育園
- 保育ママ(家庭的保育事業)
- 認証保育所
- 認可外保育園
これらの施設の関係はこんな感じです。
認可保育園は国からの認定、
保育ママの保育者は市区町村に認定された施設です。
認証保育所は認定には及ばないけれど都独自の基準(認証基準)は満たしている施設、
認可外はそれ以外の施設です。
認可保育園
認可保育園の概要
施設 | 国から認可 |
申込み | 市区町村を通じて申し込み |
料金 | 収入により変動 |
入園の条件 | 預ける条件にあてはまる認定が必要 |
選考 | 多くの地区町村が点数制を導入 |
児童福祉法に定められた基準を満たし、国から認可された保育園のことです。
園児に対する保育士の人数や、施設の面積(広さ)、設備などが
法律によって決められています。
本来であれば入園に当てはまる条件を満たしていれば入園可能ですが
保育園の数より希望者が上回ることが多く
多くの自治体で点数制を設けて選考を行っています。
特徴としてこのようなことが多いです。
- 敷地が広い
- 園庭がある
保育ママ
保育ママの概要
施設 | 市区町村から認可された保育者が運営 |
申込み | 市区町村を通じて申し込み |
料金 | 定額(私の所は23,000円) |
入園の条件 | 預ける条件にあてはまる認定が必要 |
選考 | 多くの地区町村が点数制を導入 |
児童福祉法に定められた基準を満たし、
市区町村から認可された保育者が保育を行っている保育所のことです。
対象となる乳幼児は主に0歳~2歳で、
家庭的保育者の居宅その他の場所において家庭的保育者による保育を
行う事業です。
特徴としてはこのようなことが多いです。
- 個人宅で行われている
- お弁当持参
- 保育士1~2名に乳幼児3名~4名
東京都認証保育所
東京都認証保育所の概要
施設 | 都独自の認証基準を満たした施設 |
申込み | 保育所に直接申込み |
料金 | 施設にて設定(大体50,000円~100,000円の間) |
入園の条件 | なし(設けている施設もある) |
選考 | 各施設により違う(面談や早い者勝ち、抽選など) |
東京都認証保育所とは
大都市の特性に着目した都独自の基準(認証基準)を設定し
条件をクリアした保育所のことです。
あやぽりん
特にこのような特徴のところが多いです。
- ビルの一室であることとが多い
- 園庭がない
- 比較的新しい施設が多い
- 都の待機児童数に応じて定員が変動することがある
認可外保育園
認可外保育園の概要
施設 | 認可を受けていない |
申込み | 保育所に直接申込み |
料金 | 施設にて設定(高い所で150,000円) |
入園の条件 | なし(設けている施設もある) |
選考 | 各施設により違う(面談や早い者勝ち、抽選など) |
認可外保育園は
これまであげた上記のどれにも当てはまらない保育施設のことを指します。
児童福祉法上の保育所に該当するが
認可を受けていない保育施設ということです。
しかし全く野放し状態ではなく認可外保育施設指導監督基準が適用されており
一定の基準が設けられています。
認可外保育園のよくある特徴として
- ビルの一室であることが多い
- 料金が高い
- 定員が曖昧(月齢でクラス分けがない所は特に)
- 独自のカリキュラムを設けているところもある
各施設のメリット・デメリット/体験談
ここからは我が家が実際に利用した施設のメリット・デメリットについて
体験談と共にまとめています。
家庭環境や立地など個人差があるものは無視して
なるべく多くの人にあてはまるようにまとめました。
認可保育園のメリット・デメリット
我が家が利用した認可保育園は1歳~3歳を対象にした小規模保育園でした。
なので園庭がなかったりと少し一般的な施設と条件が異なりますが
行政が絡んでいるところは同じなので、その点でまとめます。
認可保育園のメリット
私が感じたメリットはこちら
- 認可という安心感
- 料金が安い
やはり厳しく設けられている認可の条件をクリアしているので
安心感はとても大きかったです。
また料金も認証保育所や認可外保育園と比べて安かったです。
認可保育園のデメリット
一方で私が感じたメリットはこちら
- 働く親に対して理解が薄い?と感じることがあった
子供を第一に考えているからかと思いますが
登園してから預けるまでの準備が細かく多い点や、平日の行事など
フルタイムで働く私にはキツイところもありました。
見落としがちな大事なポイント
認可保育園と聞くと公立の保育園をイメージされる方も居るかもしれませんが
基準を満たしている私立の認可保育園も多いです。
保育ママのメリット・デメリット
私がお世話になった保育ママは補助の先生と常に2人体制で
4人の乳幼児を自宅の1階で保育してくれていました。
気さくで働きながらの子育てにとても理解のある方で
臨機応変に動いてくれる方でとても気があい、
今でもたまに連絡を取っています。
保育ママのメリット
私が感じたメリットは特にこちらです。
- 臨機応変に対応してくれる
- 送迎時はバッグごと荷物を渡し合うだけ
預かっている乳幼児が少ないので臨機応変に対応してくれるのが
ありがたかったです。
例えば乾燥のひどい娘に水浴び後、ローションを塗ってくれたり
一人一人にケアが行き届いていました。
登園してからの支度、帰りの支度がほぼ要らなかったのも大助かりでした。
朝は用意した荷物をバッグごと渡す、
帰りは汚れたものなどを入れておいてくれているので
そのまま受け取るだけでした。
保育ママのデメリット
とってもお世話になったのに転園した理由はこちらです。
- 保育ママの有給や研修で保育所自体がお休みになる
- お弁当持参
こまごまとした有給取得はありませんでした。
夏休みなどで保育所がお休みになってしまうのでそれがネックでした。
また私はお弁当持参が大変でした。
しかし、これは食事に気を付けたいという親御さんからしたら
むしろメリットだと思います。
見落としがちな大事なポイント
知人に言われて驚いたのですが
ベビーシッターと混同されている方がいるようですがシッターとは違います。
保育ママは区の認定を受けている方の条件は
心身共に健康で、保育士・教員・看護師等の有資格の方
もしくは育児経験のある方です。
東京都認証保育園のメリット・デメリット
新しい制度の保育所でマンションの1階にある保育園でした。
延長保育が長かったことが助かりました。
東京都認証保育園のメリット
数が増えていく認証保育園。
いろんな特色がありますが私が感じたのはこちらです。
- 施設自体が新しくキレイ
- 英語やリトミックなど違うプログラムがあった
制度自体が新しく、この制度に合わせて保育園が作られているので
10施設近く、見学しましたがどこも新品のようなところばかりでした。
また、すべて民間企業が運営しているので保育内容に特色があり
英語の先生が来てくれたり、食育に力を入れていたり
自分の求めている保育園に出会える可能性が高いです。
東京都認証保育園のデメリット
しかしこんなデメリットもありました。
- 料金が高い
- 年少に上がるときに転園が必要
都で保育量の上限が設定されていますがそれでも認可保育園に比べると
料金が高かったです。
毎日、延長保育だったのも理由の一つですが、
その分20時半までと遅くまでやっているのでそこはメリットでした。
そして大きなデメリットが多くの園で
0歳~3歳までの乳幼児を対象にしている点です。
なので年少になる迄に次の転園先を見付けなければならず近年言われている
”年少の壁”と言うやつになります。
※少ないですが就学前まで預かっている保育所もあります。
見落としがちな大事なポイント
東京都認証保育園へは保育園との直接契約になります。
保育園激戦区では東京都認証保育園も人気の園は
早々に申し込みを締め切るところもあるので
入園希望なら兎に角、早くから行動することをおススメします。
認可外保育園の体験談
引っ越しに伴って転園した認可外保育園
0歳~6歳までがクラスなく保育されています。
最初は正直、心配していましたが先生も人当たりがよく
働く親のこともよく考えてくれる園でした。
認可外保育園のメリット
認可外保育園に入ってから感じたメリットはこちら
- 先生たちが働く家庭に理解がある
- 連絡帳しかり、いい意味で緩い部分がある
- 独自のカリキュラムと多様な先生が居る
準備は簡単に、登園後の支度もなし
連絡事項がなければ連絡帳に記入不要など
働くパパママの負担を減らそうという意識で助かっています。
また、独自のカリキュラムを設け国語や算数などの勉強から英語まで
保育園で取り組んでくれています。
先生の中には保育士でなく、教員免許を持った先生も居るので
認可保育園ではできないことだと思いました。
認可外保育園のデメリット
しかし認可外特有のこんなデメリットがあります。
- 料金が高い
- 行政の補助などが受けにくい場合がある
行政からの補助なく運営している認可外保育園。
ほとんどのパパママは就業や介護など預ける理由があり通っているのですが
そうでない家庭もあり、保育園無償化に上限がついていたり
兄弟児童の認定対象に認可外保育園児が含まれていなかったりと
やり辛さはあります。
金額も上限がないので高額なところだと15万円ほどする場合もあるので
必ずチェックです。
見落としがちな大事なポイント
今回あげた施設の中で認可外保育園が一番多様な保育形態です。
劣悪な環境の保育園もおそらくあると思います。
必ず見学をするようにしてください。
4施設を利用してみて
4施設を利用してみてどれも一長一短なことはあります。
しかし、どの施設でも先生たちは娘をよく見てくれて
体調の小さな変化や、成長を細かく報告してくれる先生ばかりでした。
認可保育園しか視野に入れていない方も多いと思いますが
自身の働き方や生活スタイルに合わせて選択肢を広げられたらと思います。
あなたの生活が少しでも豊かになればと願っています。